高槻の17歳女子高生、安来節の全5部門で最高位の師範に

 「どじょうすくい」で知られる島根県の民謡「安来節」で、大阪府高槻市の高校3年生、田仲みなみさん(17)が、今月同県安来市で行われた昇格審査会で「唄」、「絃(げん)」、「鼓」、「銭太鼓」の4部門で最高位の「師範」に上り詰めた。昨年昇格した「踊(おどり)」部門とあわせ「師範」5冠を達成。5部門すべてで師範となっているのは全国で8人で、史上最年少での達成となった。田仲さんはさらに精進していく考えだ。

 手ぬぐいで頬かぶりをし、ざるを片手にドジョウをすくい取る「どじょうすくい」は5部門のうちの踊で、ほかに三味線の絃、手に持って音を鳴らす銭太鼓、鼓、唄もあり、踊とともに演じられる。

 田仲さんが安来節を始めたのは小学3年生のころ。通っていた小学校の教諭に勧められてからだ。現在は月2回、高槻市内の稽古場で練習するほか、自宅でも毎日稽古している。学業との両立もあり、練習が終わるのが、午前0時を超えることもあるという。

 審査会は安来節保存会が毎年開催。今回は今月10日にあった。

 深夜まで練習を続ける田仲さんの姿を、母で踊部門の師範資格を持つ貴美さん(49)は「練習と勉強の両立が大変だった。少しかわいそうなぐらいだったけれど、よく頑張った」と見守っていた。

 安来節は3級から師範まで8階級があり、師範になると指導者としての権利も与えられる。史上最年少の5冠達成について田仲さんは「うれしいというより、ほっとしたのが本音です」と感想。「師範昇格はゴールでなく一つの通過点だと思います。安来節の魅力をこれからも多くの人に発信していきたいです」と意気込みを見せた。

会員限定記事会員サービス詳細