働き過ぎの女はヒゲが生える!? 言動がガサツになったのは女性ホルモンが減ったから!? 荒唐無稽に聞こえる「女性のオス化」現象がネットなどで取り沙汰されている。産経新聞女子特区の調査でも、30、40代の働き盛りを中心に「オス化」を自覚する女性が6割を超えた。男女雇用機会均等法施行から約30年。勝ち取った社会進出とともに男性並みの激務やストレス解消の深酒も当たり前となり、生物として女であり続けることへの不安感が女心に影を落とす。平成の新語「オス化」の真相を探ってみると…。
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◆66%が「自覚あり」
アンケートに協力してくれた職業や勤務形態の異なる20~60代の女性65人のうち66%が「オス化している」と回答している。
「バリバリ働いているとき、あごにヒゲが生えてきた」と答えるのは福島県郡山市のスポーツジムインストラクター(38)だ。
同じく「ヒゲが生えてきた」と答えるのは新聞社勤務独身女性(32)。深夜勤務、休みも不定期。「もともと性格は男っぽかったが25を過ぎてからオス化が進んだ」と言う。
「掃除が雑になった。最近は半年に1回化粧すればいいほう」と、ズボラになったことを自身のオス化現象とするのは神奈川県小田原市の会社役員(31)。
大阪市の独身会社役員(49)は「家事を担ってくれる人がほしい」と言い、東京都葛飾区の会社員(33)も「デートより仕事を優先させてしまう」と回答した。
「女性が荷物を持っていると、私力持ちだから持ちますと言ってしまう」=東京都港区の秘書(36)。「プライベートで男性からおごるよと言われても、私も稼いでるし!対等だし!と割り勘に。逆におごることも多くなった」という会社員(29)も。
男女平等教育の成果なのか自立心なのか、「女性=弱い、守るべきもの」という図式はあてはまらない。