空き家解体ローン創設 福岡銀と西日本シティ銀

 福岡銀行と西日本シティ銀行は、空き家の解体資金を融資するローンに取り組む。放置された空き家は倒壊の危険性だけでなく、放火などの犯罪にも繋がる。解体ローンは、空き家解消を目的とした地方創生の取り組みの1つで、他の地銀にも広がりそうだ。

 福岡銀行は今月18日に取り扱いを始めた。完済時に81歳未満で、一定の収入がある人(アルバイトやパート、年金受給者も可)を対象とする。融資額は10万~300万円で、利率は2・9%(変動)、返済期間は6カ月以上7年以内となる。

 また、北九州市のように空き家解体費用に補助金を出している自治体とも連携する。北九州市の補助金受給者については利率を0・3ポイント引き下げる。

 一方、西日本シティ銀行は27日から始める。安定収入があり、完済時76歳未満の人(アルバイトやパート、年金受給者を除く)を対象とする。融資額は10万~500万円で、利率は2・6%(変動)。返済期間は15年までの間で選択できる。

 両行は、空き家解消に取り組む北九州市から相談を受け、解体費用のローン創設を決めた。

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