カーブで揺れる特急…乗り物酔い続出で引退へ 国鉄時代の「振り子式電車」 スピードアップに貢献

 ただ、この新型の振り子式電車はわずか18両の製造で終了。その後、振り子式の特急電車が製造されることはなかった。23年にデビューした「287系」は振り子のない一般の特急電車。カーブの多い紀勢線には24年から投入された。

 JR西は振り子式電車について「速達性に効果がある一方、快適性を損なうデメリットもある」と判断。今年度中にも国鉄時代の381系を、特急「しらさぎ」(名古屋-金沢)で使用していた一般の特急電車「683系」に置き換える予定だ。

 今年3月には一般の特急電車への置き換えを念頭に紀勢線のダイヤを見直した。天王寺-新宮間は最速3時間42分に延びた。車両は新しくなるが、所要時間はおおむね4時間近くと、国鉄時代の車両よりも遅くなる結果になった。