【ゆうゆうLife】「警察」扱いになった母の死 在宅の看取りどうする…「自然死」につなげるには(3/5ページ) - 産経ニュース

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「警察」扱いになった母の死 在宅の看取りどうする…「自然死」につなげるには

 保健所や警察署などの協力を得て昨年、クリニックの周辺6市で自宅死亡の全数調査を行った。それによると、平成24年の6市の自宅死亡943例のうち、警察が扱った「異状死(検案事例)」は452例とほぼ半数。残りが、いわゆる「在宅看取り」と考えられる。

 荘司医師が着目するのは死亡原因。452例の多くは、心血管系や脳疾患などの急性死や突然死。警察医が死体検案を行い、死因の特定が必要とされるケースだ。だが、23%にあたる104例は老衰やがん、肝疾患や腎疾患などの慢性疾患が原因。荘司医師は「異状死の4分の1にあたるこれらの死は、事前に在宅医につなげば、警察扱いにならずに済んだケース。家で自然に死が迎えられるようにしていく必要がある」と指摘する。

 なぜ、自然死で済むはずの患者が異状死の扱いになってしまうのか。荘司医師は理由を、「病院などから、在宅医への紹介がうまくいっていない」とする。小池さんは、このケースだ。

 特に注意したいのは、「病院がかかりつけ」という高齢患者。病院が訪問診療を行わないなら、訪問する診療所などにつなぐのが筋。だが、バトンタッチは遅れがち。在宅看取りの受け皿になる、365日24時間体制の「在宅療養支援診療所(在支診)」が、どこにでもあるわけではない。