安倍首相「質も量も、二兎を追う」 アジア向けインフラ投資、5年間で13兆円表明

 アジアの資金需要に応じるため、ODAの実施機関である国際協力機構(JICA)を活用し、5年間で4兆円を超える支援をする。JBICなども官民連携のインフラ事業への融資や出資で計約2兆4千億円を投じる。途上国政府の保証がなければ融資できなかった比較的リスクの高い事業にも資金を提供する。

 今回の日本の投資総額約1100億ドルには、ADBによる5年間の融資額など約530億ドル(約6兆3600億円)が含まれる。

 日本のアジア向けインフラ投資については、麻生太郎財務相が今月、アゼルバイジャンで開かれたADB年次総会で、投資拡大を表明していた。だが具体的な投資規模については言及していなかった。

 中国主導のAIIBの融資枠は未定だが、設立時の資本金は1千億ドル近くになる可能性がある。

会員限定記事会員サービス詳細