エンタメよもやま話

流行のTV番組で「ヤバい祖先に触れるな!」 大スターの裏取引き、浮かんだ米国の真実

 さらに、前述のロサンゼルス・タイムズ紙は「米国人の多くは奴隷制度と何らかの関わりを持った遠い親戚(しんせき)がおり、(彼のように祖先に黒人奴隷の所有者がいたことは)ありふれた話だ」との米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のアフリカ系米国人研究者ダーネル・ハント氏の見解も紹介し、アフレックさんの騒動には過剰反応の側面もあるとの認識も示しました。

 米国では昨年暮れ、中西部ミズーリ州ファーガソンで黒人少年を射殺した白人警官が不起訴となり、一部の黒人が暴徒化するなど、人種差別問題が改めてクローズアップされていますが、今回のアフレックさんの一件は、奴隷制度という負の歴史と向き合う姿勢が、単なる被害者対加害者という対立を超えた理解でもって認識されているという事実を明らかにしたともいえるでしょう。   (岡田敏一)

 ◇

【プロフィル】岡田敏一(おかだ・としかず) 1988年入社。社会部、経済部、京都総局、ロサンゼルス支局長、東京文化部などを経て現在、編集企画室SANKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス)担当。ロック音楽とハリウッド映画の専門家。京都市在住。

 ◇

 ■毎週、日本を含む世界のエンタメの面白情報などをご紹介します。ご意見、ご要望、応援、苦情は toshikazu.okada@sankei.co.jp までどうぞ。

会員限定記事会員サービス詳細