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流行のTV番組で「ヤバい祖先に触れるな!」 大スターの裏取引き、浮かんだ米国の真実

 アフレックさんといえば、単なる俳優にとどまらず、1979年に起きたイランアメリカ大使館人質事件が題材の「アルゴ」(12年)では主演・監督・共同プロデューサーを兼務し、13年のアカデミー賞で作品賞など3部門を獲得し、ハリウッドを代表するセレブ(有名人)の仲間入りを果たしましたが、その彼が「ファインディング-」への出演に絡み、やらかしてしまったのです。

 ちなみにこの番組の司会は、アフリカ系米国人(黒人)研究の第一人者、ヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニア・米ハーバード大教授(64)です。自身も黒人の彼は、数々のドキュメンタリー映画の監督でも知られ、活字の人なのにエミー賞まで受賞するなど、米ではマルチに活躍し、極めて高い評価を受けている人物です。

 そしてこの番組では、これまでにアフレックさんをはじめ、CNNの人気キャスター、アンダーソン・クーパーさん(47)やホラー作家のスティーヴン・キングさん(67)、「フットルース」(84年)などでおなじみの米俳優ケヴィン・ベーコンさん、ジャズの歴史や南北戦争のドキュメンタリー映画で知られる映像作家ケン・バーンズさん(61)ら、米を代表する各界の著名人が出演してきました。

 ところがアフレックさんはこの番組への出演にあたり、司会者であるゲイツ教授に、あり得ない裏取引を持ちかけたのです。何とアフレックさんは「自分の祖先には黒人奴隷の所有者が存在しており、その事実を番組で公表しないでほしい」とゲイツ教授に懇願したのです。

 何とも身勝手なお願いなのですが、アフレックさんの立場も理解できないわけではありません。リベラルな社会派で売りながら、祖先にそういう人物がいるとなれば、イメージダウンは避けられませんからね。

 この裏取引をどう扱うべきか悩んだゲイツ教授は、友人である米大手映画会社ソニー・ピクチャーズ(SPE)のマイケル・リントン会長兼最高経営責任者(CEO、55歳)に相談します。

 「ジレンマに陥っている。番組史上初めての依頼だ。(これから放送される)シーズン4や5では、(アフレックさんだけでなく)ケン・バーンズのように祖先に黒人奴隷の所有者がいた人が登場する。調査結果の削除や編集を依頼してきた人物は初めてだが、彼は大スターだ。どうすればいい?」

 この相談に対し、リントンCEOはこう答えたのです。

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