水族館イルカ問題

「このままでは運営できない」 危機感募らせる水族館 JAZA脱退を視野に入れる施設も

【水族館イルカ問題】「このままでは運営できない」 危機感募らせる水族館 JAZA脱退を視野に入れる施設も
【水族館イルカ問題】「このままでは運営できない」 危機感募らせる水族館 JAZA脱退を視野に入れる施設も
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 WAZAの通告に従い追い込み漁で捕獲したイルカ入手をやめる、というJAZAの選択に危機感を募らせる水族館は多い。繁殖自体の難しさに加え、日本伝統の捕鯨文化を自ら否定することに嫌悪感を示す施設もある。今回の決定過程への不公平感も根強い。「このままでは運営ができない」。JAZA脱退を視野に入れる施設もあり、今後も混乱は続くとみられる。

「ショーの見直しも」

 通告に従うことで、イルカ入手は、一部動物愛護団体の圧力が大きい米国などと同様、繁殖中心に移行するとみられる。ただ出産するイルカは手厚い保護が必要なため、繁殖専用プールなどの施設が必要になる。

 一定の技術も必要で流産を繰り返すなど、うまくいかない施設もある。JAZAによると、繁殖率は、米国の約70%に対し日本は1割程度。「繁殖力をあげるのは容易ではない。今後、イルカ入手をどうすればいいのか。答えが見えない」。北海道・東北地方の飼育担当者は語る。

 湾に迷い込むなどして保護したイルカの入手といった選択肢は残されるが、頭数は限定される。中部地方の館長は「今後、イルカショーや展示方法の見直しを迫られる可能性もある」と危機感を募らせる。

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