ビジネスの裏側

USJの魔法は沖縄で成功するか…米映画への依存からの脱却で成長路線の今後

 ただ、21、22年度は800万人を割り込むなど入場者数の低迷に苦しんでいたことは記憶に新しい。22年からユー・エス・ジェイのマーケティングを担う森岡毅執行役員による「米映画だけ」へのこだわりを捨てる戦略が転機になった。

 米映画のテーマパークだけに社内で大問題になったが、森岡氏は「映画をいつもみる人は1割。そこを取るため9割をあきらめるのは非効率」と説得。映画にこだわるより、一流のエンターテインメントによる感動にこだわるようにした。

 以降、国内で人気の「ワンピース」やゲーム「モンスターハンター」のイベントを開催。家族連れを取り込むためハローキティやスヌーピーをテーマにしたユニバーサル・ワンダーランドを開業している。

 さらにアトラクションに起用したコンテンツも「進撃の巨人」や「エヴァンゲリオン」などが加わり、高額なライセンス料が必要な米映画のアトラクションと比べて、集客能力は見劣りしないうえ、費用対効果が高い分野を開拓した。

 今後は、夏休みシーズンに合わせて人気アニメ「妖怪ウォッチ」の期間限定アトラクションをオープンする。主人公が装着している妖怪を発見できる腕時計型アイテムを付けて登場キャラクター「ジバニャン」などの妖怪たちを探す内容。腕時計型アイテムはパーク内でもグッズとして販売する見通しだ。

 米映画にこだわらない戦略で集客力の強化につなげているのだ。

沖縄も変えるか

 米映画依存からの脱却をきっかけにユー・エス・ジェイは低迷から抜け出し、早ければ今秋にも株式上場をにらむ。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による活況な株式市場も後押しし、上場に向けた環境は整いつつある。

会員限定記事会員サービス詳細