環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉をめぐり政府対策本部は18日、米領グアムで16日から開催されているTPP参加12カ国の首席交渉官会合の進捗(しんちょく)状況について説明し、新たに製品の規格ルールなどを扱うTBT(貿易の技術的障害)の交渉が終了したとの認識を示した。
このほか、国内生産保護のルールなどを定めた「貿易救済」や「電子商取引」「労働」などの複数の交渉が、「首席交渉官会合の最終日までに交渉が終了しそうだ」と説明した。
また、12カ国の閣僚会合の開催については、「今回の首席交渉官会合の進捗状況や米国の議会動向を見て判断する」としたうえで、「現時点で開催については何も決まっていない」と述べるに止めた。
首席交渉官会合は25日までの予定で、18日は最大の難航分野である「知的財産」についても協議した。
政府対策本部は、これまでにTPPの協定文29章のうち、10章で交渉が終了したことを明らかにしている。