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22日に開幕する展覧会「昔も今も、こんぴらさん。-金刀比羅宮のたからもの-」の作品展示作業が18日、大阪市阿倍野区のあべのハルカス美術館で始まり、江戸中期の絵師、円山応挙(まるやまおうきょ)の襖絵などが展示ケースに陳列された。
金刀比羅宮(香川県琴平町)が所蔵する美術品を一挙公開する展覧会で、大阪初開催。
普段は金刀比羅宮表書院で公開されている襖絵は、「空間の魔術師」の異名を取る応挙の作品らしく、西面に描かれた鶴が北面の土手に舞い降りようとするなど、三次元構成を生かした構図で描かれている。
会場では、応挙の意図が体感できるよう、表書院「鶴の間」「虎の間」「七賢の間」の3部屋分の襖絵を現地と同じ配置に再現。アクリルケースに入れられ、間近で眺めることができる。
この日はほかに江戸中期に活躍した「奇想の画家」伊藤若冲(じゃくちゅう)の襖絵「花丸図」や江戸後期の岸派の絵師、岸岱(がんたい)の衝立(ついたて)など奥書院を彩る作品を展示した。
前売り券は21日まで、主要コンビニのチケット端末などで販売。