フィリピン、南シナ海での中国の岩礁埋め立てに対抗本腰 滑走路や港の機能を強化

 カターパン氏は同日、スプラトリー諸島でフィリピンが実効支配するパグアサ(英語名・ティトゥ)島を訪問。同行した外国メディアに「ここが領土の一部であることを明確にするために訪れた」と述べた。

 パグアサ島から約25キロ離れたスービ(中国名・渚碧)礁では、中国が埋め立てを急ピッチで進め、滑走路が建設できる規模の陸地が造成されつつある。これに対してフィリピン軍は、同島にある全長1200メートルの滑走路の改修を急ぎ、基地機能を強化する方針だ。

 同島に駐留する軍幹部は記者団に、スービ礁で夜間も明かりがともる様子が確認できるとし、埋め立ては24時間態勢で進められていると指摘。2年前は姿も見えなかった中国が「はうように侵略してくることを懸念している」と述べた。

 パグアサ島では、軍人約40人のほか、民間人約80人が居住する。食料は無料で配布され、小学校もあるが、ある住民は「いつ中国から襲撃を受けるか分からず、恐ろしい」と語った。

 フィリピン軍は、スービ礁近くで4月、軍用機が中国艦船から強い光を照射され、「ここは中国領だ。出ていけ」と通告されたと主張。中国側は同様の行為を過去3カ月で少なくとも6回行うなど、挑発をエスカレートさせているという。

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