小型無人機「ドローン」の落下事件・事故が相次ぎ、県内でも御開帳が行われている善光寺(長野市)境内に落下して問題となったが、こうした事態を受けて、阿部守一知事は15日の記者会見で、県営公園内におけるドローンの飛行を規制する方向で検討していることを明らかにした。
また、2016年の主要国首脳会議(サミット)の軽井沢誘致活動に関連し、国の法規制の対応を見ながら、「(時限条例を検討している)軽井沢町と連携して検討していきたい」と語った。
県が管理する公園は野球場なども含めて9カ所あるが、都市公園条例で定めた禁止行為にドローンを飛ばすことが該当する項目はない。松本平広域公園(松本市、塩尻市)は唯一、県営松本空港に接するため、航空法の規制がかかり、一定程度以上の高さは飛ばすことができない。
阿部知事は会見の中で、「県としてもドローンへの対応を考えていく必要がある。(ドローンが持つ)利便性と危険性の両面を十分認識しながら考えていかなければいけない」と説明。県営公園内での飛行規制については「(公園管理者として)都市公園条例の改正を視野に入れて考えていく」と述べた。