【歴史事件簿】マレー沖海戦(上) 英「プリンス・オブ・ウェールズ」が出撃 迎え撃つ日本軍は偵察誤認の失態(1/5ページ) - 産経ニュース

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マレー沖海戦(上) 英「プリンス・オブ・ウェールズ」が出撃 迎え撃つ日本軍は偵察誤認の失態

【歴史事件簿】マレー沖海戦(上) 英「プリンス・オブ・ウェールズ」が出撃 迎え撃つ日本軍は偵察誤認の失態
【歴史事件簿】マレー沖海戦(上) 英「プリンス・オブ・ウェールズ」が出撃 迎え撃つ日本軍は偵察誤認の失態
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 真珠湾のアメリカ艦隊攻撃直前の昭和16年12月8日未明(日本時間)、イギリスの一大拠点・マレー半島に上陸を開始した日本軍を撃滅するためイギリスは新鋭戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」を中心とした東洋艦隊を出撃させる。日本側も空と海から英艦隊の行方を追った。だが、なかなか見つからずイライラ状態が続く中、9日午後、サイゴン沖で哨戒中の伊65潜水艦がついに巨大な戦艦の姿を発見。直ちに発信された「敵戦艦見ユ」の電文は周辺の基地と艦船を駆け巡った。

新鋭艦派遣

 当時、日本軍が中国のほかラオスやカンボジア、ベトナムなどからなる仏印への進出が目覚ましい中、アメリカ、イギリス、オランダが対抗策として実施した経済封鎖の影響で、戦争継続に支障をきたす可能性が出てきた。

 そんなとき日本軍が目をつけたのが、石油や天然ゴムなどの資源を豊富に抱えるオランダ領東インド(現在のインドネシア)で、そこを確保するには前に立ちはだかるシンガポール、マレー半島のイギリス軍を打ち破らなければならなかった。

 一方、日米交渉がなかなかまとまらないことを重く見たイギリスは日本との戦いを想定し、シンガポールに大型戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」と巡洋戦艦「レパルス」を基幹とする東洋艦隊の派遣を決定する。

 プリンス・オブ・ウェールズは当時、世界最強といわれたキング・ジョージ5世級の2番艦として、この年の3月に完成したばかりの新鋭艦で、基準排水量が約36700トン。