経済インサイド

「3億枚市場」はウソ クレジットカード統計大幅水増しはなぜなされたか

 統計訂正で消費者やカード会社に目立った実害が発生したわけではない。ただ、カード決済のビジネスは政府の成長戦略に位置づけられている中、ずさんな統計調査が業界全体で見過ごされ、結果としてウソの統計が使われ続けた事実は重いと言わざるを得ない。

 協会側は今年3月、CICのデータを活用し、統計の集計方法を大幅に変更し、25年以降の統計分から適用している。2年遅れで開示していた利用額なども迅速に公表できるようになるなど「使い勝手をよくした」という。

 ただ、電子マネーの多様化や、「おサイフケータイ」など決済機能が内蔵された携帯電話の普及が進む中、日本総研の岩崎氏は「クレジットカードという世界がいつまで意味を持つのか疑問だ」と指摘する。岩崎氏は「決済システムが国民に欠かせない重要な社会インフラになりつつある中、官民でクレジットカードの統計のあり方自体を考えるべきだ」と話す。

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