第1ステージも後半。足の強さを証明した新戦力によってポジション争いも加熱しそう。第12節は16日にアウェーで新潟と対戦する。
時速24キロメートル以上を出したスプリント回数では、日本代表のハリルホジッチ新監督が一目置く、名古屋のFW永井謙佑が34回をマーク。初の一等賞に輝いた。
プロ7年目の26歳。武器は「50メートル5秒8」とされる俊足で、2012年ロンドン五輪ではエースとして「11」を背負い、4位に入った。日本代表には10年に初招集されながら、その後はザッケローニ元監督、アギーレ前監督から声がかからず、悔しさが募っていた。
所属する名古屋では昨季、チーム最多の12得点を挙げる活躍を見せ、覚醒し始めたスピードスターは今季、「15ゴール+α」を目標に掲げ、躍動を続けている。
永井にはビッグチャンスが巡ってきている。
3月に就任した日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れたJリーグのヤマザキナビスコ・カップ開幕戦(3月18日)のこと。代表発表を翌日に控えた指揮官の目の前で、1得点1アシストの活躍を見せた。翌3月19日の会見では指揮官から「彼がプレーすることで得点の可能性が広がる。本当に興味深い」と絶賛され、約5年ぶりに日本代表の座を射止めた。