金正恩第1書記の側近、公開処刑 反逆罪で

 【ソウル=名村隆寛】韓国の情報機関、国家情報院は13日、北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(国防相に相当)が反逆罪のため4月30日に処刑されたとの情報があると明らかにした。国会の情報委員会での報告で判明した。国情院は先月末、高級幹部ら15人が今年に入って処刑されたと明らかにしたばかり。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が恐怖による統治以外、なすすべがないほど追い込まれている可能性もある。

 玄氏は最高指導者である金第1書記の指示、命令に従わず不満を示していたという。4月24、25日に開かれた人民軍幹部大会で、居眠りしていたことが処刑理由に挙げられた。北朝鮮メディアが報じた当時の写真では、金第1書記の近くに座った玄氏は目を閉じ、寝ているようにも見える。

 玄氏はその数日後に逮捕され、裁判も受けず2、3日のうちに銃殺されたようだ。処刑は平壌市内の軍射撃場で、軍幹部ら数百人が見つめる中で行われた。

 玄氏のほか、国防委員会の馬園春(マ・ウォンチュン)設計局長、朝鮮人民軍総参謀部の辺仁善(ピョン・インソン)作戦局長、朝鮮労働党の韓光相(ハン・グァンサン)財政経理部長ら金第1書記の側近が、この半年の間に粛清されたという。

 玄氏は2010年9月、金第1書記と同時に大将に昇格し、軍総参謀長も務めた。国情院によると、金正恩体制下では張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長ら幹部70人余りが処刑されている。

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