姫路城、グランドオープン後45日で50万人突破 

 「平成の大修理」を終え、3月にグランドオープンした姫路城の入場者が50万人を突破した。大天守の一般公開が始まった3月27日から45日目で到達し、記録が残る昭和20年度以降、最も入場者が多かった39年度の約173万8千人を超える勢い。担当者は「年間180万人超えを目指したい」と意気込んでいる。

 10日午後3時ごろ、家族で姫路城を訪れた大阪市の公務員、田中宏明さん(48)が50万人目の入場者となった。長男の惟介君(6)は「白くてすごくきれい」と跳びはねて喜んだ。姫路城管理事務所の石川博樹所長は「思ったよりも早く達成できた。花見時期や大型連休が重なったことも大きい」とうれしい誤算に笑顔をみせた。

 姫路城の入場者は、修復工事で天守閣に登城できなくなった平成22年度は45万8千人にまで落ち込んだ。このため観光客誘致のてこ入れ策として、市は23年3月、国宝修理を間近で見学できる施設「天空の白(しら)鷺(さぎ)」を開館。「予想以上の人気」(担当者)を呼び、入場者は23年度61万人、24年度71万人、25年度88万人と毎年増えた。

 「天空の白鷺」の閉館で、入場者数は落ち着くとみられていたが、26年に放映されたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」や修理工事中の素屋根が取り外され、漆(しっ)喰(くい)が塗り替えられ白く生まれ変わった大天守の姿を見られるようになったことから、入場者の勢いは衰えぬまま、グランドオープンを迎えた。

 その後、一日平均1万1千人が来場。この勢いが続けば、入場者は年間180万人を超え、過去最多を更新する見込み。石川所長は「少しでも多くの人に城を楽しんでもらえるよう、安全対策や混雑対策を万全にしたい」と話している。