渋谷の変

(下)保養所にAV撮影歴の「ボロい旅館」購入 1カ月で建て替え 「ほかに税金の使い道ないのか」

 15年度までは区が直接運営していたが、年間の赤字が約2億3千万円に膨れ上がり、16年度からは民間のリゾート会社などに施設を無償貸与する形で経費を圧縮。「区民への案内パンフレット作成費」など年100万円未満に支出を減らしたが、老朽化による建て替えが迫り、多額の改修費が出ることを避けるため、土地建物の売却を決めた。

 墨田区も伊豆高原(静岡県伊東市)に保養施設を所有し、18年度から指定された民間業者が管理、運営を続けている。民間管理への切り替えによって区負担額は1億5600万円(17年度)から約9700万円(18年度)となり、約5900万円の削減に成功。だが、25年度実績で稼働率が3割を切るなどし、「区の施策として役割を終えた」(担当者)として、27年度末をめどに閉鎖予定だ。

 こうした見直しが進む中、渋谷区は静岡県河津町の施設の購入で、所有する保養施設を2つに増やした。運営はいずれも、区が100%出資する第三セクター「渋谷サービス公社」などによって行われているが、今後の経営状況によっては、さらなる財政負担も懸念される。(福田涼太郎)

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