渋谷の変

(下)保養所にAV撮影歴の「ボロい旅館」購入 1カ月で建て替え 「ほかに税金の使い道ないのか」

 だが、区は施設を予定通りオープンさせ、耐震性不足を知りながらも大浴場を昨年11月末まで営業。東館の解体費や大浴場の建て替え費計約2億6500万円を補正予算で追加計上し、同12月に工事に入った。

 区議会は購入前に視察を行ったが、参加したベテラン区議は「施設を見ても耐震不足の可能性にまで思いが至らなかった。反省している。ここまでやったのだから、しっかり改修して営業を続けたい」という。

「即廃止は無理」

 この保養所をめぐっては昨年5月、一部週刊誌が公営化前の18~25年にアダルトビデオの撮影が頻繁に行われた名物旅館だったと報道。「あまり気持ちのいいことではない」などと区民らから苦情があったことで、一躍有名になった。

 当時の桑原敏武区長(79)や区幹部は区議会などで、「撮影のことは知らなかった」「地元の人も誰も知らない」と突っぱねたが、地元住民は「旅館を貸し切って撮影していたことは周辺では有名」と話す。

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