渋谷の変

(下)保養所にAV撮影歴の「ボロい旅館」購入 1カ月で建て替え 「ほかに税金の使い道ないのか」

 「世界に一つしかないような貴重な物件なら別だが、すぐに工事が必要となるようなボロい旅館を多額の税金を使って購入する必要があったのか」。区議は怒りをにじませる。

「人間なら末期症状」

 区は、これとは別に保有している神奈川県箱根町の保養施設が「稼働率が9割以上、時期によっては予約が取れない」として、平成25年12月、河津町にある昭和2年創業の老舗温泉旅館の買い取りを表明。昨年3月末に購入費(1億1千万円)と改修費計約2億2800万円の予算が成立した。

 しかし、購入後の耐震診断の結果、オープン直前になって大浴場と東館の耐震不足が判明。耐震性能を示すis値がそれぞれ最も低いところで東館は0・143、大浴場は0・003と、基準値の0・6を大幅に下回り、いずれも震度6強以上の地震で、倒壊、崩壊する危険性が高いレベルであることが分かった。

 一般財団法人日本耐震診断協会は「信じがたい低い数値。人間で言えば全身を病気にむしばまれた末期症状の状態だ。目で見ても何かしらの異常が分かったのではないか」と驚く。

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