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出演作『ビリギャル』観て泣いてしまった俳優・伊藤淳史の真っ当

 「現場のトーンが沈むと作品もひきずられてしまうので、みんなの疲れを増幅させない範囲で盛り上げていきたいですね。面白いシーンを作るときは、現場での楽しい気持ちがプラスになるような気がするんです」

 子役から芸能界にいるにもかかわらず、良い意味で芸能人らしくない。

 「時間ができると高校、大学時代の友達と会うことが多いので、それで普通の感覚を持ち続けているところはありますね」

 人生において、「仲間が一番大切」と言う。

 「仕事は大事ですし、楽しいのですが、その仕事ができるのは、家族や友達といった仲間がいるおかげ。周りの人が僕という人間を作ってくれているんですよね。いい仲間がいるというのは、僕が自慢できることです」

 普段演じているいい人キャラの役柄に負けないくらい、真っ当な人だ。

 文 加藤弓子

 写真 川口良介

【プロフィル】伊藤敦史 いとう・あつし 俳優。1983年11月25日生まれ。千葉県出身。子役として数多くのテレビ番組に出演。97年「鉄塔武蔵野線」で映画初主演。2000年に公開された「独立少年合唱団」でベルリン国際映画祭 アルフレート・バウアー賞を受賞した。近年の映画出演作に「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」、「ボクたちの交換日記」、「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」がある。

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