出演作『ビリギャル』観て泣いてしまった俳優・伊藤淳史の真っ当

チビノリダー「覚えてない」

　３歳で児童劇団に入った。４～６歳のときに、バラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげです」の仮面ノリダーのコーナーで、チビノリダー役で出演し、注目された。

　「このときの記憶がないんです。以前、『人は楽しいことは記憶からなくなっていくけど、辛いことは記憶に残る』と聞いたことがあって、もしかしたら、当時はすごく楽しかったから覚えていないのかもしれません」

　芸能活動をしながら、大学へ進学。在学中、大ヒットドラマ「電車男」に主演した。

　「大学４年生の夏でした。そのために前期試験を受けられなくなってしまったんです。続けて秋にドラマ『西遊記』に出演することになったのですが、なんとか後期試験だけは受けて、無事卒業しました。当時は撮影現場の控室で勉強していて、ハードでしたが、乗り越えられたことが自信につながりました」

家族や仲間のおかげ

　その後、「チームバチスタ」シリーズの主役・田口公平役や「踊る大捜査線」シリーズの和久伸次郎役など、作品にも恵まれ、第一線を走り続けている。撮影現場ではキャストやスタッフとのコミュニケーションを積極的にとるようにしているという。