4月4日には、まさかの逆走事件が発生した。中央日報によると、同日午後3時ごろ、益山~公州間で線路の電気供給が停止。この影響で、木浦発龍山行きのKTX516号が立ち往生するなど、3本の列車に8~33分の遅れが出た。この際、KTX516号は最寄りの益山駅までの約1キロ、バックで戻る羽目に。記事は停電の原因について「カササギが電線の上に巣作りをしていたが、材料となる枝がぬれていて電線とショートを起こしたためだ」と伝えた。
この日午前9時50分ごろには、KTX511号が信号装置の異常で緊急停止。だが、運悪く停車した場所が橋の上だったため、乗客から不安を訴える声が相次いだという。
世界最高水準の日本新幹線
わずか3日間に、これだけトラブルが起こってしまうというのは、とても偶然とは思えない。
これは以前も書いたが、起伏が激しく、気候の変化にも富む韓国の風土は、実は日本の新幹線システムの導入が適している。しかし、KTXが採用しているのは、まっすぐな平地を走ることを前提としたフランスのTGVシステム。不具合が生じるのは、ある意味で必然なのだ。