日本の議論

「電子たばこは発がん性ある」と専門家 大半が中国製、従来のたばこより危険説も

 昨年11月に開催された厚生労働省の専門委員会では、国立保健医療科学院から「国内で販売されている電子たばこは、ニコチンが含まれていないことになっているが、25銘柄45味中、11銘柄15味でニコチンが検出された」。また、「電子たばこのガスに含まれる(発がん性物質の)ホルムアルデヒドは、紙たばこよりも多く、1吸で環境省のシックハウスのガイドラインを超える濃度」などと報告された。

 望月部長は「米国のブランドとあっても、大半は中国で作られている。肺は器官の中でも最も繊細で、肺に吸収された物質はダイレクトに脳に届く。中に何が入っているか分からないものを、肺に入れるのは危険」と強調する。

研究は始まったばかり

 昨年開かれたWHO(世界保健機関)たばこ規制枠組条約締約国会議によると、世界では466銘柄、7000種の電子たばこ用の香料が流通し、2013年の市場規模は約30億ドル。2030年までに17倍に増えると予想されている。欧米ではニコチンを含む製品を医薬品として規制したり、未成年への販売と使用を禁止したりする動きがあるが、日本にはまだない。厚生労働省では、成分分析や人体への影響をさらに調べ、対策を協議する方針だ。

 望月部長は「たばこの影響は長年研究されているが、電子たばこの研究は始まったばかり。『無害』、『たばこの代替品になる』というイメージが先行し、若者を中心に広まると取り返しの付かないことになる。また、危険ドラッグの吸引器にもなりえるため、薬物へのハードルが低くなる。そうなる前に危険性に気づいてほしい」と話している。