仏「国民戦線」、創設者のジャンマリ・ルペン氏の党員資格停止

 【ベルリン=宮下日出男】フランスの極右政党、国民戦線(FN)は4日、「反ユダヤ的発言」を繰り返した党創設者、ジャンマリ・ルペン氏の党員資格を停止する処分を決定した。党勢拡大のため、ジャンマリ氏の切り捨てを図る動きが決定的となった。同党党首は、ジャンマリ氏の娘、マリーヌ・ルペン氏。

 党員資格停止は同党執行部が4日に開いた規律委員会で決定した。今後3カ月以内に党総会を開催し、ジャンマリ氏が現在持っている「党名誉会長」の職を廃止することも決める方針。

 ジャンマリ氏はナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺「歴史のささいなこと」などと発言。これに人種差別的な党のイメージを一掃して党勢拡大を図るマリーヌ氏が強く批判し、双方の対立が深まっていた。

 党の決定に対し、ジャンマリ氏は「犯罪的行為」と非難。党内にはジャンマリ氏の支持者もいるが、専門家は党の分裂には至らないとの見方を示している。

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