平山郁夫「鎮魂と祈り」展 朝来市で代表作57点紹介

平山郁夫さんの代表作の一つ「求法高僧東帰図」(平山郁夫美術館蔵)
平山郁夫さんの代表作の一つ「求法高僧東帰図」(平山郁夫美術館蔵)

 日本画壇の重鎮・平山郁夫さん(1930~2009年)の作品展「鎮魂と祈り」が、朝来市多々良木のあさご芸術の森美術館で開かれている。今年は戦後70年、阪神大震災から20年、同市制10周年の節目に当たる中、平和を求めながら制作を続けた平山さんの代表作57点を紹介する。

 平山さんは昭和20年、学徒動員先の広島市で被爆。後遺症に苦しみながら画業を極め、新境地の作品を残した。仏教東漸やシルクロードなど国内外の文化遺産と東西文化の交流をテーマにした幻想的で静謐(せいひつ)な画風が特徴で、鎮魂と祈りを想起させる作品が目立つ。

 作品展では「求法高僧東帰図」(1964年)や「アンコールワットの月」(1993年)、「平和の祈り サラエボ戦跡下図」(1996年)などを展示。同館は「平山さんの求道的な絵画世界を通じて、改めて平和や文化財の大切さを再認識する契機となれば」としている。

 9日午後1時半から、平山郁夫美術館(広島県尾道市)の学芸員による作品解説会が開かれる。聴講無料。

 6月7日まで。観覧料は一般700円、高校・大学生300円、小中学生200円。水曜休館(6日は開館)。問い合わせは、あさご芸術の森美術館(電)079・670・4111。

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