おしゃれに敏感な男子小学生に注目が集まっている。その名も、「男子」「小学生」の頭文字をとって「DS」。キッズファッションショーや子供向けファッション雑誌の特集などでは、女子小学生にまじって、男子小学生が登場する機会が増えている。企業側もDS向けブランドを立ち上げるなど注目している。(木村郁子)
大人顔負けのこだわり、着こなし
4月19日、阪神百貨店梅田本店で行われた「春のキッズスタイルファッションショー」。色とりどりの洋服に身を包んだおしゃれな小学生、100人が特設されたランウェーを歩いた。個性的でしゃれたファッションは、ほぼ子供たちが自分でコーディネート。ポーズを決めると、客席からは大きな拍手が湧いた。
2年前に始まったイベントで4回目を迎えるが、今回初めて、男子小学生11人が登場。太めのストライプシャツにジャケット、白パンツと個性的なファッションで決めた大阪府の小学5年生は、「決め手はアクセ使い。普段からサングラスとネックレスは必需品です」とおしゃれの極意を語る。
ピンクのパンツにドクロ柄のベストを着こなしたのは、兵庫県の小学4年生。「今日はクールに決めてみました」という少年はモデル志望だ。
同百貨店では約5年前から女子小学生向けのブランド誘致を積極的に行ってきた。今年3月からは新たに、男子小学生向けのブランドを扱うセレクトショップ「DSスタイリッシュボーイズ」を立ち上げた。同店子供服担当の百原重夫さんは、「最近では男子小学生も大人顔負けなほど、おしゃれになってきています。父子でおしゃれを楽しみたいという親御さんも多い。そんな要望に応えるために、従来にはないセレクトショップを作りました」と話す。