行楽返上で自分磨き 大学生が小豆島霊場巡拝

 ゴールデンウイークに、観光や娯楽を返上し、小豆島霊場(香川県)で自己研鑽(けんさん)に励もうと大学生ら21人が3日、土庄町小部の同霊場81番札所「恵門の瀧」を手始めに47札所(約70キロの行程)を3泊4日で歩く巡拝を始めた。

 学生への奨学金やボランティアへの助成、研修会を通じ人材育成を実践する財団法人「人間塾」(東京都千代田区、仲野好重塾長)の活動の一環。「自分を見つめ直す」をテーマにした「小豆島おへんろ」に男性11人、女性10人が参加した。

 一行は初日、岩場を登る難所がある恵門の瀧から峠を経て、小豆島町吉田の82番札所「吉田庵」までを歩くなど9カ所の札所を巡り、約22キロを踏破。白衣に輪袈裟(けさ)、金剛杖(こんごうづえ)、菅笠のお遍路姿で、額から汗を流しながら黙々と巡拝した。

 今回3度目の参加で全札所を巡り「結願(けちがん)」を果たした東京理科大物理学科4年の吉田辰哉さん(22)は「初回こそ旅行気分だったが、自分に何ができるかを考え、天文学に進むと決めた今、社会に働きかける人になろうと思っている」と語った。

 仲野塾長は「塾生からこの国を支えるような人が育つとうれしい」と話した。

会員限定記事会員サービス詳細