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原発賠償 格差が福島の人々を曇らせる

【iRONNA発】原発賠償 格差が福島の人々を曇らせる
【iRONNA発】原発賠償 格差が福島の人々を曇らせる
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 「原発賠償金でパチンコ、高級車」。東京電力福島第1原発事故の補償をめぐり、よく耳にするこんな話だけでは本質はとらえられない。移住しようとしても帰還しようとしても、賠償金の格差が人々を曇らせてきた。原発事故から4年余り。損害賠償で福島の未来はつくれない。

 自民党の東日本大震災復興加速化本部は5月をメドに、震災復興への第5次提言をまとめる。安倍晋三首相も震災4年のインタビューで、政府として、福島を再生させる政策パッケージを5月にまとめ、自立への将来像を夏までに決定する、と語った。大きなテーマの一つが東京電力による損害賠償のあり方だ。

 避難区域をたびたび取材した一人として、そこに盛り込んでもらいたいことが1つある。それは「損害賠償の打ち切り」だ。

 もちろん、避難者の生活再建はいまだ十分ではない。しかし、「避難生活に伴う精神的苦痛に対し、1人当たり月額10万円を支払う」という精神的損害賠償のあり方は、自立に進もうとする人を足踏みさせてしまうように見える。