映画と生きる

最高の音響空間で臨場感あふれる体験を 東京・立川シネマシティの「極音上映」…ユーミン、ドリカムの担当が調整

【映画と生きる】最高の音響空間で臨場感あふれる体験を 東京・立川シネマシティの「極音上映」…ユーミン、ドリカムの担当が調整
【映画と生きる】最高の音響空間で臨場感あふれる体験を 東京・立川シネマシティの「極音上映」…ユーミン、ドリカムの担当が調整
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 かつて爆音上映を売りにした映画館があったが、こちらは極音だそうだ。極上音響上映のことで、実施しているのは東京都立川市のシネコン「シネマシティ」のシネマ・ツー。5つの劇場すべてにコンサート用スピーカーを配し、作品ごとに音響の専門家に調整してもらっているという。目指すは、他の映画館では体験できない特別感だ。

 3月13日、この日の「極音ナイト」の上映作品は、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した音楽ドキュメンタリー映画「バックコーラスの歌姫〈ディーバ〉たち」だった。インタビューの受け答えでは特に気がつかなかったが、コンサートのシーンになると途端に音がきらきらと輝き出す。特に重低音がずしりと響き、まるでコンサート会場にいるかのような臨場感に包まれた。

 「ここまで本格的になるには、段階を経て積み上げてきたものがあります」と説明するシネマシティ番組担当の椿原敦一郎さん(46)によると、シネマ・ツーがオープンしたのは平成16年8月のこと。少し離れたところに6スクリーンを有するシネマ・ワンがあるが、もう少しスクリーン数が必要だと規模を拡大することにしたとき、新しい建物は独自のこだわりを形にしたいと考えた。中でも力を入れたのが音響システムだった。

 「映画は、基本的に最後はスタジオで仕上げるものだが、それをそのまま生々しく出せないかと考えた。そこで建物を建てる時点でスピーカーシステムを導入し、いろんな映画をかけて探りながら機器をいじっていきました。劇場自体も浮き床構造といって、部屋の中にもう一つ部屋がある仕上げのプロが使う空間としてつくっています。だから5つの劇場はシアターではなくスタジオと呼んでいます」と椿原さん。