ビジネスの裏側

飼犬の半数は「シニア」…介護や葬儀のニーズ拡大、徘徊防止の商品開発も

【ビジネスの裏側】飼犬の半数は「シニア」…介護や葬儀のニーズ拡大、徘徊防止の商品開発も
【ビジネスの裏側】飼犬の半数は「シニア」…介護や葬儀のニーズ拡大、徘徊防止の商品開発も
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 ペットを取り巻くサービスや関連商品の市場が拡大している。食事や宿泊での「同伴」、体が不自由になった際の「介護」、天寿を全うした後の「葬儀」と、ペットも家族の一員として扱う考え方が飼い主の心をつかみつつある。(内山智彦、写真も)

ベッドで添い寝も

 「ダニエルくん、いらっしゃい」。滋賀県彦根市の琵琶湖畔に立つ「ホテル ビワドッグ」。フロント係員が、チェックインした名古屋市の女性(45)の愛犬、ミニチュア・シュナウザーに呼びかけた。

 部屋の入り口には「ようこそダニエルくん」などと手書きの色紙。女性は「同じ部屋に泊まる家族として扱ってくれるのがうれしい。犬好きの気持ちをとらえている」と喜ぶ。

 ビワドッグは犬同伴での宿泊に特化した関西初の本格的なリゾートホテルとして、平成26年8月にオープンした。コンセプトは「館内すべてでワンちゃんと一緒」だ。

 館内のレストランやバー、ロビーに愛犬を連れて行ける。同伴できないのは大浴場だけだ。客室ではベッドで一緒に寝ることも可能。「徹底的なサービスにこだわった」と宮本岳支配人は話す。

 ペット受け入れ可能な宿泊施設は増えているものの、食事や就寝は別という施設が多いとされる。旅行先でも愛犬と一緒にという需要は高いはず、と施設づくりに生かした。

 「部屋食を一緒に楽しむなどの新サービスも考えたい」と宮本支配人。客室の平均稼働率は見込みを10ポイント上回る約76%で推移するなど好調だ。

結婚式にも同伴

 「どこでも一緒」は愛好家の心をとらえる。大阪市東住吉区のドッグカフェ「オッターテイル」では、手作りの犬用メニューを約10種類そろえている。ミンチ肉と豆腐をまぜた手ごねハンバーグ、油で揚げないドーナツなど低カロリーのオリジナル食を提供。愛犬と一緒に食事を楽しめる。