【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 「アベ違い」の大誤解 - 産経ニュース

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外信コラム

ソウルからヨボセヨ 「アベ違い」の大誤解

 韓国は安倍晋三首相の訪米に、わがことのように関心を示していた。訪米の最大課題が韓国問題であるかのような自己中心的な意見が目立った。在韓日本人の間では「まるで日韓併合時代がまだ続いているようだ」との皮肉も聞かれた。

 韓国の関心はひたすら「米国でアベに韓国との歴史について謝罪させたい」だった。その結果、安倍首相の議会演説についても好評価や歓迎は無視し、批判の声ばかり集めていた。安倍批判が出ない日はない韓国は「米国でも安倍批判が強い」という我田引水に余念がなかった。

 国民は今や「アベ憎し」で洗脳されている。そのゆがんだ感情のせいか、安倍首相は日本統治時代の最後の総督だった「アベノブユキの孫」だとする怪説が流布され、知日派たちの間で笑い話になっている。1945年の日本敗戦時、最後の朝鮮総督だったのは陸軍大将で首相と外相の経験もある阿部信行。姓の発音が同じ「アベ」なので祖父と間違われたのだが、ネット世界のブラックユーモアならともかく、一部の学者や文化人までが真面目にそう主張している。

 日本非難なら何をやっても言ってもいいという「反日無罪」の一種である。マスコミの異常な安倍たたきが韓国社会に無知をもたらしているのだ。(黒田勝弘)