大阪調査隊

訪日外国人が夢中!大阪・鶴橋…爆買いの次はディープスポット探訪

【大阪調査隊】訪日外国人が夢中!大阪・鶴橋…爆買いの次はディープスポット探訪
【大阪調査隊】訪日外国人が夢中!大阪・鶴橋…爆買いの次はディープスポット探訪
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 円安などで増えた外国人観光客(インバウンド)が、大阪へ波のように押し寄せている。昨年の訪日外国人観光客は過去最高の1341万4千人で、うち約3割にあたる約376万人が大阪を訪れたという。今、その訪日外国人が、定番スポット(道頓堀、大阪城)を卒業し、大阪のディープスポットに繰り出し始めている。ツアー客に密着取材した。 (池田美緒)

■マグロをぺろり

 薄暗い路地に、昭和の雰囲気をたっぷりと漂わせる年季の入った店が立ち並ぶ。人がやっとすれ違うくらい狭い通路に、威勢の良い店員の声が響く。路地にはみ出した発泡スチロールの箱。迷路に入り込んだように、方向感覚を失いそうになる。

 3月31日午前10時、大阪市生野区の鶴橋卸売市場に、シンガポールから来た銀行員、パット・チャオさん(45)とその母、チン・シャーチーさん(70)が訪れた。チンさんの70歳を祝うための11日間の日本旅行。この日は大阪の食を体験するツアーに参加。定番の難波も巡るが、なかでも鶴橋はハイライトだ。

 中国語ガイドの末石靖知さん(33)の案内で、市場を見学する。

 軒先で、チンさんらがキンピラごぼう、ひじき豆、おからのあえ物を試食していると、末石さんがマグロの中トロを調達。紙皿に醤(しょう)油(ゆ)をたらして、わさびと一緒に口に。パットさんは「こんなおいしいマグロを食べたことがない」と喜んだ。さらに八百屋に並ぶつまもの(和食の飾り付け用)のウメの小枝を見たチンさんは「これを食べるの?」と驚きの連続だった。