防衛最前線

(27)消防車 航空機事故で救助、福島第1原発放水作業にも参加

 この救難消防車が最も注目されたのは平成23年3月だったであろう。

 東京電力福島第1原発事故で、冷却機能を喪失した3号機に放水するため投入されたのが、自衛隊の救難消防車だった。3月17日だけで計5回、約30トンを放水した。高い放射線量のもとで、車内のコントローラーを使うことで外に出ずに放水できる機能を有していることが投入につながった。

 とはいえ、救難消防車は放射能汚染を防ぐ目的で設計されたわけではなく、放水作業が危険な任務であったことに変わりはない。消防車に乗る隊員から希望聞き取りを行った際は「おれが行く、私に行かせてくださいと志願者が相次ぎ、調整が難航した」(陸自関係者)という。(政治部 杉本康士)

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