国連、北朝鮮パネルで騒動 外交官が脱北者の証言妨害

 【ニューヨーク=松浦肇】国連本部では4月30日、北朝鮮による人権侵害をテーマにしたパネル討論会で北朝鮮の外交官が突然発言し、議場が騒然となる一幕があった。北朝鮮の外交官は米国に対する批判を試みたが、主催者のパワー米国連大使に制止されたうえ、警備員投入を警告されると退場した。

 パネル討論会は米韓の国連代表部が共催し、脱北者が飢餓や収容所での過酷な体験を証言した。対して、北朝鮮の外交官は討論会の開始に先立ち、「米国の策略だ」とする非難声明文を参加者に配布した。

 騒動が起きたのは、ある脱北者男性が12歳の時に父親が餓死し、母親が収容所に送られて孤児になった体験を証言した場面。参加していた北朝鮮の外交官が唐突に声明を読み上げ、「米国では人種差別や女性への性的虐待など人権侵害が多発している」と米国を批判し始めた。

 会場からは「動物だって順番を守る」といった怒号が飛んだが、北朝鮮の外交官がマイクを切られても5分ほど発言した。

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