富士フイルムがiPS米ベンチャーをTOB完了 買収額は330億円に

 富士フイルムホールディングス(HD)は1日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を製造、開発する米セルラー・ダイナミクス・インターナショナルに対する株式公開買い付け(TOB)による買収手続きを完了したと発表した。米国東部時間1日付で完全子会社化し、買収額は約2億7800万ドル(約330億円)になる見込み。さまざまな細胞に分化できるiPS細胞を使い、創薬支援や臓器などの再生医療の事業に本格参入する。

 セルラー社は2004年に、ヒトES細胞(胚性幹細胞)の開発で知られる米研究者が設立。心筋や神経、肝臓など12種類のiPS細胞を安定的に生産する技術が強みで、大手製薬企業や研究機関と供給契約を結んでいる。

 富士フイルムHDは、創薬の初期段階で行われる動物試験の代わりに、セルラー社のiPS細胞を使用する方針。

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