日本の議論

「キユーピーが兵器に商標出願」騒動の真相

 区分は第1~45類まであり、食品分野は第29~33類に該当する。第13類は、銃砲、銃砲弾、火薬、爆薬、火工品およびその補助器具、戦車といった商品における商標を対象にしている。

なりすましツイッター「マヨネーズ砲」否定

 キユーピーの商標出願が取り上げられたのは2月23日。出願公開制度に基づき公開された商標出願がネット上に取り上げられたとみられる。

 同社の公式ツイッターを名乗る者が同日、「区分13での商標出願につきましては、このような区分の製品にキューピーのイラストが使われないようにするための守備固めでございます。決してマヨネーズ砲とか、そういうものの視点ではないです(笑) キユーピー株式会社(公式) (@Kewpie_news)」と投稿。一部で、キユーピーの公式見解と誤認されたケースもあった。

 キユーピー広報部は「商標登録をしたことは間違いありませんが、公式ツイッターはありません」と回答。使用しない区分への出願については、「キユーピー人形やキユーピーの文言が下手に使用され、当社のブランドが傷つくのを防ぐ意味で登録しました」と説明する。

 実際、同社は今年、更新時期を迎えた複数件を出願しており、第13類もその中の一つだった。広報部の担当者は、「第13類の部分だけがクローズアップされて報道されるのは避けたい状況です」と困惑する。

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