オウム公判

高橋克也被告に無期懲役判決 東京地裁

 検察側は、事件前夜に被告も同席した東京・渋谷での打ち合わせで「サリンという言葉を使った」と述べた林郁夫受刑者(68)らの証言は信用できると指摘。その上で、「被告はサリン散布計画を認識していた」と主張した。

 一方、弁護側は同じ場面について「裁判でサリンという言葉が出たと証言したのは10人のうち2人だけだ」などと反論し、殺意や共謀を否定している。

 事件後に特別手配された高橋被告は平成24年に逮捕されるまで約17年間逃亡。公判では元教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(60)への帰依が今も続いていると話した。

 高橋被告は地下鉄事件でサリン散布役の送迎をしており、被告以外の送迎役は全員死刑か無期懲役が確定している。

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