【日米首脳会談】安倍首相、米議会演説で「痛切な反省」も「おわび」に言及しない - 産経ニュース

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日米首脳会談

安倍首相、米議会演説で「痛切な反省」も「おわび」に言及しない

 【ワシントン=峯匡孝】安倍晋三首相は米上下両院合同会議の演説を英語で行ったが、表現に細心の注意を払っていた。首相の歴史認識に関する発言が注目されていたため、過去に触れつつも「未来志向の日米同盟関係の強化」を自らの言葉で発信したようだ。

 首相は演説で、先の大戦について「deep repentance(深い悔悟)」と述べ、「deep remorse(痛切な反省)」にも言及した。訪米前にインドネシアで行ったアジア・アフリカ会議(バンドン会議)での演説の内容を踏襲した。「remorse」は「強い後悔」という意味合いも含むため、「謝罪」というニュアンスにつながる。

 首相が英語で演説するにあたり、スピーチライターの谷口智彦内閣官房参与が今月上旬、訪米して米議会関係者や有識者らの意向を探ってきた。

 米国内でも米下院議員25人が「歴史問題に言及することで(近隣国との)癒やしと謙虚な和解の基礎を作ることを願う」とする書簡を佐々江賢一郎駐米大使に送付するなど、首相が演説で何を語るか関心が集まっていた。

 首相は、歴史認識に関し「歴代首相と全く変わらない」と強調。繰り返してきた「歴代内閣の立場を全体として引き継ぐ」との立場を改めて示した。ただ、首相は今夏に発表する戦後70年談話で「お詫び」には言及しない考えで、この日の演説でも平成7年の村山富市首相談話で使った「heartfelt apology(心からのお詫び)」は口にしなかった。