【ビジネスの裏側】「一本足打法は危うい」LCC偏重やめる関空…JAL、ANAに秋波「バランス重視」に戦略転換(1/3ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

ビジネスの裏側

「一本足打法は危うい」LCC偏重やめる関空…JAL、ANAに秋波「バランス重視」に戦略転換

【ビジネスの裏側】「一本足打法は危うい」LCC偏重やめる関空…JAL、ANAに秋波「バランス重視」に戦略転換
【ビジネスの裏側】「一本足打法は危うい」LCC偏重やめる関空…JAL、ANAに秋波「バランス重視」に戦略転換
その他の写真を見る (1/2枚)

 新関西国際空港会社が、国内の格安航空会社(LCC)拠点に位置付けられる関西国際空港のLCC偏重路線を転換した。国際線に占めるLCCの割合が25%を超え、一部路線で飲食などの提供サービスのあるフルサービスキャリアとの競争が激化しているからだ。ソウル線は平成27年夏期から日本航空が運休し、全日本空輸もすでに運航をやめている。関空は、安定収益のため囲い込みを図るビジネス客が主に利用するフルサービスキャリアが駆逐されるのは避けたいところ。目指すはバランスのとれた就航拡大だ。(中山玲子)

ビジネス客囲い込み

 「今回は、(国際線で)LCCを3割にする目標は掲げない」

 3月、27年夏期ダイヤを発表した記者会見で、新関空会社の安藤圭一社長は会見で、こう宣言した。従来のLCCに特化した拡大路線から、「LCCとフルサービスキャリアの両方の便数を引き上げる」(安藤社長)方針に転換するというのだ。

 LCCを積極的に誘致してきた関空がフルサービスキャリアの便数増にもこだわりだすのはなぜか-。関係者は「背景には、LCCとの競争激化によるフルサービスキャリアの運休があるようだ」と打ち明ける。

 関空ではLCCの積極誘致で外国人観光客の利用が大幅に増え、成長の源泉となっている。ただ、観光客は、SARS(重症急性呼吸器症候群)拡大など不測の事態によって利用が急激に落ち込む可能性があるため、新関空会社は、安定収益が見込めるビジネス客の取り込みにも力を入れている。ただ、ビジネス客が主に利用する日航や全日空といったフルサービスキャリアの便数が首都圏の空港より少ないのが課題だ。