岡目八目

「攻守交代は2分強で」-タイマー掲示のMLB 「スマホ世代」に耐えられない試合時間 ワーストに日本選手続々

 米スポーツ専門局ESPN電子版などによると、昨季「投球の間合いが長かった投手」は先発では1位がプライス(タイガース)の26秒6だったが、黒田(ヤンキース、現広島)が25秒2で6位、ダルビッシュ(レンジャーズ)が7位、岩隈(マリナーズ)も12位と日本人投手が上位にランクイン。リリーフでも田沢(レッドソックス)、藤川(レンジャーズ)がトップ10入りしている。レッドソックス時代の松坂(現ソフトバンク)が投球テンポの悪さを関係者やメディアからかなり叩かれたことは記憶に新しい。トップ選手でこうなのだから、時短といってもなかなか難しい。

 そして一番の問題はテレビの影響力の差だ。現在、MLBでは21年まで8年総額124億ドル(約1兆4600億円)の中継権契約が結ばれている。年平均1800億円で、これは人気絶頂期1試合1億円といわれた巨人戦の放映権料の1800試合分! これでも全米No.1の人気を誇り時間管理に厳しいNFLの中継権料9年総額270億ドルの半分強にすぎない。ダラダラした試合を放映したくないテレビが時短を迫り、それにメジャーのコミッショナー、球団が必死に取り組むユエンだ。

 テレビからのこんなビッグマネーを期待できない日本ではここまで切羽詰まれない。かくて毎晩のように3時間以上を費やせる人たちに支えられ、日本プロ野球、平日の夜なべは続く。(市坪和博)

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