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「ビリギャル」どん底から家族を再生させた母の告白…生活費くれぬ夫、荒れる子供たち

 2冊の本や映画で決して良くは描かれていない父だが、今回の映画化を誰よりも喜んでいるという。

 「ずっとパパが嫌いだったけれど、私、パパに似てるんです。人が大好きで、誰かのために何でもしてあげるんだけれど、まったく感謝してもらえないとすごく傷つく。きっとパパも、家族のために頑張ってるのに、それをわかってもらえないことが、悲しかったんだと思う」とさやかさん。慶応合格の原動力は「父を見返したい」、それ以上に「父に認めてもらいたい」という気持ちだった。

 こころさんは「子供がいなければ、簡単に決別していたような夫婦です。頭を下げてみたら、彼が憎まれ口を言ったり、子供にひどいことをしたり…というのは、全部私がさせてたことなんだな、とわかってきた。本を読んだ方には『こんなにダメな夫婦でもやり直せるんだ』って思ってもらえたらうれしい」。

 子供の良いところをきちんと見つめて誰より信じる。言葉で言うのは簡単でも、実践するのは難しい。こころさんは「子育てをしていると、つい叱ってしまう気持ちはよく分かる。子供って、どうしても憂さ晴らしの相手になってしまうんです。そういうときに、ちょっと『こういう人もいたな』って思い出していただけると、楽になっていただけるんじゃないかな、と思っています」

 現在、ウエディングプランナーとして働くさやかさんは昨年結婚し、弟もすでに1児の父。妹はさやかさんの背中を見て、上智大に入った。さやかさんは言う。「大事なのは『どうやって子供を慶応に入れたか』じゃなくて、『どうやって子供と向き合うか』なんです。ああちゃんのすごさは、世間体にとらわれないこと。私もいつか母親になって子供に何か言ったとき、『今のは子供のためじゃなくて、自分の感情だったんじゃないかな』と立ち止まって考えられるようになりたい」

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