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「ビリギャル」どん底から家族を再生させた母の告白…生活費くれぬ夫、荒れる子供たち

 「一番苦しんだのは弟なんです。私が慶応に受かっても、弟はまだいろんな問題を起こしていた。パパもああちゃん(母)も、ここしかないっていうタイミングできちんと向き合って、弟を助けようと思ったんじゃないかな」

 高校に入った長男は野球をやめた。夢を失い、不良仲間とつるむようになっていた。自己否定感から無気力になり、仲間の窃盗事件のぬれぎぬを着せられるなどして、警察沙汰になることも珍しくなかった。「息子の苦しむ姿を見て、変わらなきゃと思ったんです。私は自分を抑えて、夫に頭を下げました。話し合ううちに、夫はそれまでと違って、決して息子を責めないようになりました。それで私(の育児を)を、夫も認めてくれたんだと思えました」とこころさん。

 「厳しくしつけることこそ愛情」「俺の言うことさえ聞いていれば幸せにしてやる」という夫の子供に対する姿勢は、子供の努力を認めるものへと変わった。今、長男は夫の事業を手伝い、こころさんにも、ことあるごとに感謝の言葉を口にするという。

子供を世界一幸せに

 こころさんは、さやかさんや弟、妹が、深夜まで帰宅しなかったり、髪を染めたり、成績が落ちたりしても、決して頭ごなしに叱ることはしなかった。

 「子供を世界一幸せにする」「子供の絶対的な味方でいて、何でも話せる母でいられるようにする」-。夫とのいさかいのなかでも、守り抜いたその姿勢が、壊れかけた家族を再生させた。その過程は、『ビリギャル』読者の声によって生まれた本『ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話』(同)に記されている。

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