ASEAN議長声明、比・越などの異議で「大幅修正」 南シナ海岩礁埋め立てで中国非難

 【ランカウイ=吉村英輝】マレーシアで27日開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で、今年の議長国マレーシアは28日、南シナ海で中国が強行している岩礁の埋め立てについて「信頼を損なう」などと非難する議長声明を発表した。中国との関係を重視するASEANとしてはかなり踏み込んだ表現で、中国の反発は必至だ。

 声明は、地域・国際問題の筆頭に南シナ海問題を挙げ、岩礁埋め立てへの「深刻な懸念を共有した」と指摘。中国への名指しを避けつつも、埋め立てが「平和と安全、安定を脅かす恐れがある」と警告した。

 また、各国首脳は自国の外相に、あらゆる枠組みを使って「問題解決へ速急に取り組むよう指示した」とした。

 これまでにない強い調子で中国を牽制(けんせい)した背景には、南シナ海問題に関し、「対処を誤ると緊張はエスカレートして衝突に発展する」(シンガポールのリー・シェンロン首相)との危機感がある。同海域で航行の自由が制限されれば、世界平均を大きく上回る経済成長も腰砕けとなる。

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