「民主主義の冒涜だ…」高島市長が批判 住民投票結果を議会が否定 庁舎変更問題で(1/2ページ) - 産経ニュース

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「民主主義の冒涜だ…」高島市長が批判 住民投票結果を議会が否定 庁舎変更問題で

27日、住民投票結果に基づき提出された条例案を否決した高島市議会
27日、住民投票結果に基づき提出された条例案を否決した高島市議会

 滋賀県高島市の本庁舎位置をめぐる住民投票の結果に基づき、福井正明市長は27日、条例上の庁舎位置を変更する条例案を臨時市議会本会議に提出した。しかし、採決の結果、この条例案の可決に必要な3分の2以上の賛成が得られず、否決された。住民投票結果を議会が否定するのは異例。福井市長は「民主主義の冒涜(ぼうとく)だ」と批判した。

 本庁舎の位置をめぐっては、今月12日の住民投票で旧新旭町役場の増改築案への賛成が多数を占めた。福井市長は「明確な民意が示された」としてこの日、今津町への設置を明記した条例上の庁舎位置を変更する改正条例案を提出。採決では、議員19人のうち2人が退席して賛成9、反対8となり、庁舎位置などの特別議決に必要な3分の2以上の賛成が得られなかった。

 これで、同様の条例案は3度目の否決。傍聴席の市民からは「信じられない」と落胆の声が漏れた。

 福井市長は、議場で「住民投票結果に法的拘束力がないとはいえ、民意を愚弄(ぐろう)する行為。市政に大きな汚点を残した」と批難した。

 条例案に反対した広本昌久議長は「住民投票結果は尊重するが、各議員が市民の意見を聞いて出した結論で苦渋の決断」と述べた。