浪速風

住民投票へ議論は尽くしたか

都構想の住民投票が告示された27日、大阪青年会議所のメンバーらが賛成、反対両派の主張を掲載したパンフレットを配布した=大阪市北区(山田哲司撮影)
都構想の住民投票が告示された27日、大阪青年会議所のメンバーらが賛成、反対両派の主張を掲載したパンフレットを配布した=大阪市北区(山田哲司撮影)

発明王エジソンが初めて特許を取得したのは「電気投票記録機」だった。賛成、反対のボタンを押せばすぐさま集計されて結果が出る。現代の電子投票の先駆けである。投・開票を格段にスピードアップできると議会に売り込んだが、採用されなかった。「政治とは時間がかかるものだ」というのが理由だった。

▶数の論理なら結果は決まっている。最後は多数決によるとしても、少数派の意見も尊重して議論を尽くすのが民主主義の精神である。それによって課題が浮き彫りになり、議案が修正されたりする。大阪都構想の是非を問う住民投票が告示された。大阪市内の有権者210万余人の選択に委ねられた。

▶賛成が1票でも多ければ大阪市は廃止され、5つの特別区に再編される。法的拘束力があり、後戻りはできない。橋下徹市長が出席した説明会には多くの市民が詰めかけた。反対派はポスターや街宣車で大阪市の存続を訴える。さて、議論は尽くされたのだろうか。