ものづくりに魅せられて52年(上)

「勉強が苦手でトヨタ養成校に一か八かで受験。技を盗んで仕事を覚えた」トヨタ初の技能出身役員・河合満氏に聞く

 作り手として思い出深い車はレクサスの前身のセルシオです。最高級車ということで、気合を入れて作りました。品質精度がすごく高いので、なかなか規格にあう部品ができず、本当に苦労をしました。

 鍛造部はセルシオだけではなく、カローラやコロナ、クラウンなどの部品も作っていましたが、最終工程の検査員の目がセルシオのレベルに慣れてしまった。「これは、このレベルでいい」なんてことはできませんから、他の車の部品精度も上がりました。

 高いレベルの物を作れば必ず、全体が良くなるということです。