防衛最前線

(26)掃海艦艇 装備と人が支える世界有数の能力

【防衛最前線】(26)掃海艦艇 装備と人が支える世界有数の能力
【防衛最前線】(26)掃海艦艇 装備と人が支える世界有数の能力
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 掃海母艦、掃海艦、掃海艇、掃海管制艇…。海上自衛隊が機雷掃海のために保有する艦艇は27隻に上る。米国や英国など主要国の掃海艦艇は20隻以下とされ、海自は世界有数の陣容を誇る。

 「日本は高い掃海能力を持っている。掃海によって機雷を敷設することが無意味になっていく。つまり抑止力にもなる」

 安倍晋三首相は昨年6月9日の参院決算委員会で、自衛隊の掃海能力について、誇らしげにこう語った。

 最新鋭の「えのしま」型掃海艇は、木造船を使用してきた海自で初めて強化プラスチックを船体に使用し、耐用年数が大幅に延びた。掃海艇より大型の「やえやま」型掃海艦は潜水艦を標的とする深深度機雷の処理も行うことができる。

 「うらが」型掃海母艦は旗艦として補給支援や機雷敷設などを行うほか、ヘリコプターの発着艦が可能で、掃海艇を狙った機雷を処理するためダイバー(水中処分員)を現場海域に送り届ける。「いえしま」型掃海管制艇はラジコンのような遠隔操縦式掃海具を操り、掃海艇が入れない水深の海域に敷設された機雷を処理する。

 こうした総合力は、対潜水艦哨戒能力と並ぶ海自のお家芸ともいえる。昨年7月の閣議決定で集団的自衛権の行使が認められたことにより、政府は新たに可能となる活動の1つとして、停戦合意前に中東・ホルムズ海峡で行う機雷掃海活動を挙げたのも、このためだ。

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